エッセイ

エッセイ BG

諏訪和慶によるギターや音楽に関するエッセイ。いくつかのエッセイではオーディオまたはビデオ・サンプルが視聴できます。

フランシスコ・タレガ:アデリータ (マズルカ)

ある伝説によると、曲名のアデリータとはスペインの王、アルフォンソ12世の内縁の娘、アデーラ・アイメリチに由来しているそうです。タレガはフレデリック・ショパンによって確立されたロマン派のマズルカ様式を踏襲し、…

フランシスコ・タレガ: 前奏曲 ホ長調 (ラグリマ)

「ラグリマ」とはスペイン語で「涙」を意味します。一説によると、この「ラグリマ(涙)」はタレガの娘、コンチータの死に由来するそうです。1891年12月、タレガはマジョルカでの演奏旅行を終えて帰宅した際、妻(マリア・ホセ・リソ)…

アグスティン・バリオス・マンゴレ:アイレ・デ・サンバ

アグスティン・バリオス・マンゴレの名曲アイレ・デ・サンバ(サンバ風に)はアルゼンチンで復興した民族音楽に基づいています。サンバとは男女1組でハンカチを振りながら繰り広げられる、勇壮且つ優雅な踊りに由来します。…

アレグロと速度標語の起源|テンポについて その4

アレグロなどの速度標語の起源やその意味の変遷を17・18世紀に遡って探ります。歴史上始めて用いられたとされる近代的な速度標語の例や18世紀の「アレグロ」についての考え方を取り扱います。

アレグロとテンポ標語の起源|テンポについて その3

アレグロ(単語)の最古の使用例や史上最古のテンポ指定の記述、アレグロについての最古の説明を16世期の文献からご紹介します。アレグロやテンポの起源を知ることで「アレグロの速さ」について考えます。

テンポや音価、拍子記号(コモンタイムとアッラ・ブレべ)の起源|テンポについて その2

現代のテンポの概念や音価、4/4拍子を意味する「C」(コモンタイム)や2/2拍子を表わすための「C」に縦線が入った拍子記号(アッラ・ブレべ)という拍子記号の起源や発展を、現代の記譜法の土台になった計量記譜法に遡り探ります。