
前奏曲第2番(手稿譜での題名は前奏曲イ短調)は1896年3月16日にバルセローナで作曲され、彼の最も高名な弟子達の一人、ミゲル・リョベット(タレガに師事する前から既に一流ギターリストとしての地位を確立していた)に献呈されています。
タレガの前奏曲には生徒達の技術・芸術表現を磨くための教育的な意図が込められ、中にはレッスン中に即興で演奏したものを楽譜にしたものもあると言われています。
タレガはこれらの前奏曲を決して演奏会で弾く事をしなかったとも伝えられていますが、個人的にはタレガの芸術の神髄はむしろこれらの前奏曲に凝縮されているように感じています。