デジタル・スコアリーダー(見開きA4・E Inkディスプレイ) by NotesNote

私は毎日山ほどの楽譜を持ち歩いています。日頃どこへ行くにも持ち歩いているフォルダーにどれくらいの楽譜があるのか数えてみたところ、なんとA4用紙に印刷した楽譜が63枚もありました。本のように綴じていない1枚1枚単体の楽譜なので、うっかり手が滑って床にばらまいてしまい、全てがごちゃ混ぜになってしまった後の整理の大変さといったらたまったものではありません(そして不思議な事に結構頻繁にこの悲劇が訪れます)。 

旅行するときは普段よりかなり多めの楽譜を持っていくので更に大変です。クラシック音楽をやっている人達は結構このような状況に遭遇するのでは、と想像します。

最近とても期待のおけるデジタル・スコア・リーダーを開発しているプロジェクトを知りました。今回はそのスコア・リーダーを開発しているエストニアのスタートアップ企業「NotesNote LTD」の共同創立者兼最高経営責任者、Siim-Juhan Vakkerさんにインタビューしました。

Q1. あなたとあなたの会社についてお聞かせください。

記憶の限りでは、私は常に音楽に囲まれてきました。私の両親は共に音楽家なので、私は実質的に幼少期のほぼ全てを劇場でのリハーサルを眺めたり、幾つかのミュージカルを演じたり(最も大きな役はオリバー・ツイストでした)して過ごしました。

プロの音楽家としては、14歳の時からビーニュア劇場(the Theatre Vanemuine)で働き始めました。その後エストニア国際オペラ(the Estonian National Opera)では共同主席として、ノーディック・交響楽団(the Nordic Symphony Orchestra)、フィンニッシュ青年交響楽団(the Finnish Youth Symphony Orchestra)、パーヌ市立楽団(Pärnu City Orchestra)、ベルリン青年交響楽団(Berlin Youth Symphony Orchestra)、エストニア国立交響楽団(the Estonian National Symphony Orchestra)等でフレンチ・ホーン奏者として活動しました。

2009年に遂にエストニアで最高の音楽大学の一つにてコンサート・マネージャーになりました。ある時、ロシアでの5日間に渡るコンサート・ツアーの後に窓の無い部屋に3日間詰めきりで山ほどある楽譜の整理に追われた事がありました。そして、その時にこのクラシック音楽家の為のスコア・リーダーを思いついたのです。

2015年にクラシック音楽の為のスコア・リーダーの最初の試作品を完成させました。

 

Q2. スコア・リーダーの主な機能についてお聞かせください。 

私のアイデアは単純です。音楽家にメモを書き入れる事が出来、楽譜を表示する製品を提供する事です。どんな機能が必要なのかを知るため、私の何百人もの音楽家兼友人達に意見を求めました。彼らの意見は、サムソン・ギャラクシー、iPadやキンドル等のタブレットをコンサートで使う事は困難である、理想的な画面サイズはB4だが、A42枚のスクリーンで始める事は悪くないであろう、というものでした。彼らはLCDスクリーンについては反対で、フット・ペダルやメトロノームなどの周辺機器と接続して機能を拡張させる事が出来るようにブルートゥースを内蔵させることに賛成でした。 

という訳で、信頼のおける最高の技術者によるチームを編成しました。ハードウェアについても一から学び、会社を「NotesNote」と名付けました。

2015年の秋に実用可能な最初の試作品を完成させました。NotesNote デヴァイス(まだ名称未定)の主な機能は、2面A4サイズ電子インク(E Ink)画面、折り畳み式、超軽量、バッテリー持続時間30時間、ブルートゥース、PDFファイルを読み書きできるソフトウェアです。これにより音楽家達はもう楽譜をコピーしたり、整理・保存したり、山ほどの楽譜を持ち歩く必要がなくなります。

 

Q3. どんなファイル形式がサポートされていますか?例えば、PDF形式の楽譜やフィナーレやシベリウスといった楽譜ソフトで製作したものを表示したり出来ますか?

NotesNoteは現在PDF形式を採用しています。最も重要な機能は、多くの音楽家達が共同で作業するオーケストラのリハーサル・セッションで使う事が出来る事です。次の段階では、既に210もの楽譜製作ソフトが採用しているMusicXMLを取り扱うソフトウェアを開発する事です。

後に音楽学校やアマチュア音楽家のニーズに応える事が出来るような幾つかの教育ソフトの可能性について検討しているところです。この先、NotesNoteはe-bookのファイル形式をサポートするべきか、という疑問が残ります。長期的にはそうすべきであると思います。

 

Q4. 貴社のホームページによると2016年4月にこのスコア・リーダーの「評価機」をリリースするとあります。おおよそいつ頃に製品版が発売されるのでしょうか?そして価格は?

はい、2016年の第二四半期後半に「評価機」をリリースする予定です。これは音楽業界の選択されたグループの人達向けで、製品版として幅広くリリースする前に評価する目的があります。ユーザー・インターフェイスの開発により時間を費やし、顧客と共にこの開発に磨きをかけていく事はとても重要です。

2016年の第四四半期には市場に出します。その頃にはお客様の期待に100%答える事が出来るでしょう。価格についてはキックスターターのキャンペーンを始めるまで秘密です。

 

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コメント

いつもこのブログを読んでます。最近更新が少なかったので心配でしたが、いつもながら他では見つける事の無い記事が更新されたのでうれしくなってコメントしました。これすごいですね。発売されたら是非購入したいです。

初めまして。コメントありがとうございます。ブログを訪問していただきありがとうございます。なるべく頻繁に更新できるようがんばりますのでこれからもどうぞよろしく。そうなんです。これはとても便利そうです。ギターを弾く人にもぴったりだと思います。

これには わたしも目を見張りました そして あぁ どんどん 進化している音楽の世界 パソコンも ソフトも 使えなきゃと 思います が・・・ 今回 アレンジにとあるソフトを思いたって使いましたが えらく 時間がかかってしまって ほとほと 疲れ ・・・・複雑な気分ですけれど なんで こんなに 作業が多いんだろう ギターだけ弾きたいのになぁと  素朴に思う 反面もあります

それは災難でした。ギターの楽譜は複数の声部を一段の五線譜にまとめて詰め込まないといけないので、パソコンで楽譜を書くのは結構骨が折れますよね。

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